冬の澄んだ海とは違う景色になります。
ダイバーの間では、この時期の海を「春濁り」と呼びます。
名前の通り、海が少し濁ったように見える状態です。
水中の色が青から緑に近くなります。
そして透明度がやや下がります。
ダイビングを始めたばかりの方は、少し驚くかもしれません。
しかしこれは、自然な季節の変化です。
ノリス神戸舞子店が良く潜りに行く関西の海(和歌山や四国方面)では、毎年よく見られる現象です。
春の定番の景色といえますね。
多くの場合、3月の中頃から始まります。
そして4月の後半頃まで、続くことが多いです。
ただし海の変化は自然のものですので、毎年同じ時期になるとは限りません。
その年、その時の気温や水温によって、早まったり、遅れることもあります。
2026年の海の様子を見ると、春の気配を感じる日が増えてきました。
海の色を見ると、季節が進んでいることがわかります。
では春濁りは、どうして起こるのでしょうか。
答えは海の生態系にあります。
春になると、水温がゆっくり上昇します。
水温の上昇は、海の生き物にとって大きな変化です。
冬の間は活動が少なかった生き物も、少しずつ動き始めます。
その中でも増えるのが、プランクトンです。
プランクトンは、海に漂う小さな生物です。
とても小さいため、ほとんど見えません。
しかし海の中では、とても重要な存在です。
水温が上がると、このプランクトンが急に増えます。
海の中に大量に広がるため、水の色が変わります。
それが春濁りです。

透明度が落ちる理由も、このプランクトンです。
プランクトンが光を散らすため、遠くまで見えにくくなります。
しかしこの現象は、海にとって大切な出来事です。
プランクトンは、多くの生き物の食べ物になります。
小さな魚や稚魚は、これを食べて成長します。
つまり春濁りは、魚が増える準備の季節でもあります。
春に栄養が増えることで、夏の海が豊かになります。
秋には魚がさらに増えます。
そして冬になると、水温が下がります。
するとプランクトンは減り、透明度の高い海が戻ります。
このサイクルが、毎年繰り返されています。
春濁りはその始まりです。
ダイバーにとっては、透明度が低いと感じるかもしれません。
しかしそれだけで、海の魅力が減るわけではありません。
むしろ違う楽しみ方があります。
フォトダイバーの場合は、撮影スタイルを変えるチャンスです。
被写体を大きく撮る。
背景を整理する。
ライトやストロボを工夫する。
こうした撮影方法を使うと、春濁りでも綺麗な写真が撮れます。


また透明度が低いと、近くの景色に集中できます。
そのため小さな生き物に、気づきやすくなることもあります。
観察を楽しむダイバーには、面白い季節です。
また、ナビゲーションの練習にもなります。
スキルアップにもつながります。
経験のあるダイバーほど、この時期を楽しんでいます。
海は季節によって変化します。
同じポイントでも、毎回違う景色になります。
それがダイビングの魅力です。
春濁りの海も、海の大切な姿の一つです。
海の四季を感じながら潜ると、ダイビングはもっと面白くなります。
今年の春も、海の変化を楽しみに行きましょう。



















































